田舎に一人で暮らす父親が夜中に階段を踏み外し、

大けがを負ったのに誰も助けに来ることができない。

離れて暮らす高齢の父母を持つ人は一度は考えたことがあることとして、

「私たちの知らないうちに家で転んでけがをしていないだろうか」

「私たちの知らないうちに病気になっていないだろうか」

という心配があります。

少子高齢化が進んだ現代において、高齢世帯はますます増加しています。

それに伴い、一人暮らしの高齢者の方も急増していることは言うまでもありません。

高齢世帯において家庭内の事故は少なからず発生しています。

想像しやすいのは転倒ですが、それ以外にも火災やガス漏れ、家屋の老朽化に伴う事故など、

シニアの方にとって危険となり得る事故は多数存在します。

家族や友人の頻繁なサポートを受けて生活している高齢者ならまだしも、

このような危険をもたらす事故が一人暮らしの高齢者の家で起こってしまった場合、

手遅れになるまで誰も気がつかないという最悪の事態まで想定されます。

手遅れにはならずとも、

通院が必須となってしまったり、厳しい治療が必要になったりする可能性は大いにあります。

ここでは、高齢者にとっての家庭の安全に関する最大のリスクと、

それに対して考えられる対策について見ていきます。

家庭内の事故

では、家庭内の事故にはどのようなものがあるのでしょうか。

以下ではほんの一例ではありますが、想定される家庭内事故を見ていきます。

参考記事:家庭内事故の現状と対策-転倒転落事故-

転倒

まずは転倒です。

一番想像しやすい家庭内事故ですが、もし発生してしまった場合の被害は重大です。

階段や段差で転んでけがをしてしまう転倒ですが、

高齢者が転倒してしまうと若い人よりも大きなけがを負ってしまう可能性が高まります。

高齢者は一般的な傾向として骨密度が低下していることが多く、

ちょっとした衝撃でも骨折に至ってしまうケースが少なくありません。

転倒には細心の注意を払って生活したいところですが、

あいにく高齢者が住む住宅は数十年前に設計がなされていることも多く、

急な階段やつまずきやすい段差などがある場合も多いです。

執筆者の祖母の住宅の階段もあまりにも急だったので、

執筆者自身も何度も転倒しそうになりました。

さらに、一人暮らしをしていると部屋に物が散らかっていることもあるでしょう。

それにつまずいて転倒してしまうという事故も見受けられます。

部屋を整頓した状態に保っておきたいものです。

転倒の対策として、階段に手すりや滑り止めを設置することや、

段差に簡易的なスロープを設置することが挙げられます。

いっそのこと危険な設備をリフォームしてしまうのも一つの手段です。

火災

火事のイラスト

次に火災について見ていきます。

火災は高齢世帯のみならずどの世帯においてもリスクの大きい事故ですが、

高齢世帯特有の火災リスクも存在します。

築年数が相当経っている住宅では、

火災報知器や一酸化炭素検知器の不具合が生じる可能性も高まりますし、

なんといっても古き良き木造住宅は火災にはめっぽう弱いです。

築年数がそれなりに経過した木造住宅に住んでいる高齢世帯では、

火災のリスクは大きいと言わざるを得ないでしょう。

火災の対策としては、

日頃から火の用心をして生活すること、

火災報知器のメンテナンスを定期的におこなうことなどが上げられます。

また、年季の入ったガスはガス漏れの危険もあるので、注意が必要です。

自然災害

地割れのイラスト(自然災害)

地震などの自然災害も考えられうる大きな危険の一つです。

昨今では南海トラフ巨大地震の危険も大々的に叫ばれるようになり、

巨大地震による被害はますます対策が必要な危険となりました。

高齢者住宅においてまず対策しなければならないのは、

本棚などの倒壊、ドアの破損とゆがみ、食器の散乱などです。

本棚や食器棚は重心が上側に寄りがちなので、倒壊に注意した方が良いでしょう。

また、ドアのゆがみも大きな問題です。

地震が発生した場合、揺れでドアがゆがんでしまうと、

ドアが開けられなくなって出られなくなることがあります。

ドアがゆがみにくいようにメンテナンスをしておく必要があります。

また、地震が発生した際には出られなくなることがないよう、

真っ先に開けっぱなしにしておくことが望まれます。

家庭内事故の社会的問題

これまで家庭内事故の種類をざっと見てきましたが、

それらは社会的にどのような影響を与えているのでしょうか。

人口動態統計(2010年)によれば、

「転倒・転落」が原因で,2010年の1年間に家庭内で2,656人が死亡しているといいます。

また、家庭内事故が原因のけがなどで発生している医療コストも膨大な物でしょう。

介護業界の人手不足が深刻化するなか、

家庭内事故の防止は最優先事項でしょう。

家庭内事故を減らすために、医療機関等はさまざまな対策を打っています。

高齢世帯が増えた現在において、

相互に見守ることができる体制を整えることが重要です。

安否確認サービスの利用

通院介助をする人のイラスト(女性)

手すりや滑り止めを設置するなどの対策に加え、

家庭内事故を防止するために定期的に安否を確認することは重要です。

離れて暮らす父母のことが心配ではあるけれど、

仕事の都合で頻繁に地元まで帰ることはできない、

という場合に便利なのが安否確認サービスです。

しかし、安否確認サービスをおこなっている事業所はまだまだ少なく、

人手不足でそこまで手が回っていないというのが現状です。

安否確認サービスを提供している事業所でも、採算は度外視している場合が多いようです。

そこで、我々は大学生による安否確認サービスを開始しました!

近くに住んでいる大学生が定期的に訪問して、

ちょっとした会話とともに高齢者の生活状況をチェックし、

親族や担当の医師やケアマネージャーに写真付きで報告します。

チェックする項目は以下の通りです。

  • 挨拶に対する応答
  • 服薬(必要な方)
  • 利用者様の状態を写した写真の共有
  • 部屋の状態
  • 清潔な服装
  • 排泄の状況
  • 外傷の有無
  • 認知症の初期傾向(必要な方)
  • その他利用者様がご希望される項目

大学生が実施するので、高齢者の方も抵抗が少なく、

介護従事者の負担を軽減することもできます。

毎日の訪問でなくとも、週に一回、隔週で一回、月に一回など柔軟に対応いたします。

写真付きの報告書でご利用者様の健康状態を目で確認することができ、ご安心いただけます。

服薬の確認もいたしますので、お薬の飲み忘れによる事故も防止にも取り組みます。

以下の電話番号・メールアドレスにお気軽にご連絡・ご相談ください!

お問い合わせ:050-6863-7272

メールアドレス:whicker.jp@gmail.com

※個人情報の保護は厳重におこないます。

詳しい個人情報保護の方針についてはプライバシーポリシーをご覧ください。

最後に

我々株式会社whickerは大学生が高齢者のさまざまな要望にお応えする、

「まごとも」というサービスを運営しています。

今回ご紹介した安否・服薬確認サービスをはじめ、

楽しいイベントを開催したり、身の回りのお手伝いをおこなったりしています。

ご家族の皆様や介護者のみなさま、

身の回りのお年寄りに「楽しい」をプレゼントしませんか。

ご連絡お待ちしております。

お問い合わせ:050-6863-7272

メールアドレス:whicker.jp@gmail.com