はじめに
このページでは、介護従事者のみなさまに向けて、『まごとも』の活動内容を改めてご紹介したのち、現状の課題に対する『まごとも』の価値、介護業界における意義についてご説明します。
介護従事者にとっての『まごとも』とは
介護事業所はどんなときに『まごとも』を利用できる?
『まごとも』では介護事業所との業務委託による協力体制も整えています。
人員不足で介護事業所利用者の保険適用外のニーズに対して対応できない、いつもと違うレクリエーション活動で利用者を満足してもらいたい、学生との関わりをもつことによって従業員の採用に生かしたいなど、さまざまな目的でご利用いただけます。
『まごとも』の活動内容
『まごとも』では、近所の大学生、大学院生、専門学生が「まごとも」として高齢者のご自宅や介護事業所に訪問し、介護保険では対応できない生活支援や非日常的なレクリエーションを通して、学生と触れ合う楽しい時間を提供しています。
学生との時間を楽しんでいただくことを趣旨とするサービスですので、生活するうえでの家事などのお手伝いに加え、余暇活動を学生と一緒に楽しみたいというご依頼を多くいただいています。
定期的なご依頼いただいているご利用者様には、基本的に毎回同じ「まごとも」が担当し、まさに友達のような関係になっています。
このように「まご世代の学生が高齢者とともだちになること」を目指し、『まごとも』は運営されています。
『whicker まごとも』の生み出す価値
高齢者の孤独・退屈を解決する
『まごとも』では、介護保険では対応できないスマホ支援や、外出支援、墓参り、大掃除などの生活支援を通して、孫と一緒にいるような楽しい時間を提供しています。そのため、若い世代と交流したり、若者に何かを教えたり、会話を通したコミュニケーションによって高齢者の社会とのかかわりを保ち、孤独や退屈を解決することができます。
さらに、多様な学生が「まごとも」として登録しているため、それぞれの学生の特技や趣味を生かして、ご利用者様とのコミュニケーションにおいて多様な「楽しい時間」を提供することができます。
この非日常的な体験により、ご利用者様の日々を活性化することで、認知症や生活習慣病の予防にも貢献します。
介護ケアが必要になる兆候を早期に発見する
『まごとも』では、定期的にご利用者様のもとへ担当の学生「まごとも」が訪問し、業務終了後に「まごとも」から写真付きレポートが送付されます。そのため、見守りサービスとしての機能も兼ね備えています。
超高齢社会の昨今、高齢者が自立した生活が送れているか、継続的な見守りを行うためのの仕組みが重要となります。
そこで、要支援などの比較的自立した生活を送っている高齢者も利用できる『まごとも』で、ご利用者様を定期的に訪問することで、ご利用者も楽しみつつ、その生活状況を見守り、認知症傾向や生活上の不安が発生した場合は、親族や担当ケアマネジャーなどの関係者に報告する仕組みを整えています。
それにより、『まごとも』のご利用者様の生活において介護的ケアを要する状況が発生した場合、その兆候や傾向をいち早く発見し、関係者と連携することで重度化を防ぐことができます。
なぜ学生がサービスを提供するのか(介護士とまごともの役割分担)
介護や高齢者のケアについての知識のある介護士などの資格保持者ではなく、学生がサービスを提供するのかと疑問に思われる方もいらっしゃると思います。
『whicker まごとも』の価値はサービスの提供者が”若い”学生であることです。
学生の若さには高齢者のみなさまにとっては非常に価値があるものであり、ご利用者様の介護士に対する接し方と「まごとも」に対する接し方とでは大きく隔たりがあります。
実際にご利用いただいている方の事例では、介護士に対するあたりは強かったのに対し、「まごとも」に対しては非常に安らかに接していただいて、ご利用者様の担当の介護従事者の方からは
「この方(ご利用者様)のこんな笑顔は見たことがない」
という感想をいただけています。
このように、若い学生との触れ合いは高齢者のみなさまに大きな活力を与えるのです。
また、もちろん介護やそれに準ずるケアは必要ですが、それと同等に孤独や退屈のケアも重要です。先にも述べたように、学生は高齢者とのコミュニケーションにおいて多様な「楽しい時間」を提供することができます。その観点において、学生は高齢者の孤独・退屈のケアには適任です。
ただし、私たちは介護のプロではありません。介護行為において、介護士の方々ほど、適任はいないと考えます。この超高齢化社会の日本では、今後どのように高齢者のみなさまに役割分担して対応していくかは、大きな課題であると考えています。
そこで、高齢者で重度な介護が必要になった時には介護のプロである介護士の方々に、重度な介護にならない健康寿命増進(フレイル予防)の範囲を私たち『まごとも』が担うことが非常に重要になっていくと私たちは考えています。
認知症ケアや緊急時対応など充実した研修
高齢者の生活を扱う業務をするにあたって、安全面への配慮も欠かさずにおこなっています。
万が一の事態が発生した場合に備え、119番通報やAEDの使用方法などの緊急時対応や認知症の方に対する健全なケアのための知識・対応など、学生が高齢者と関わるにあたって必要な情報は学生が『まごとも』に登録するにあたって、事前に研修・確認テストを行なっております。
研修・確認テストは現役の介護福祉士監修のもとで作成しており、内容の不備や不足が発生しないように努めています。
また、弊社は京都市の総合事業である支え合い型ヘルプサービスの教育認定機関として、京都市から委託を受けております。
業務中にご利用者様に何かしらの損害が発生した場合、弊社の加入する事業用損害保険で対応できる仕組みも準備しております。
未来の高齢社会を見据えた『まごとも』の意義
生活支援の困窮を緩和する
介護業界では、介護保険外サービスにまで手が回っていないのが実情だと思います。
さらなる高齢化社会を目前にして、多様化するニーズに対応できる介護保険外サービスは今後に必要性を増していくと考えられます。
しかし、介護従事者が介護保険外サービスに対応することは、やはり人手不足の観点から非常に難しくなると思われます。
ただ、現状の介護保険外で求められてる業務は、見守りや掃除、買い物代行など学生にも代替できる業務は、多数存在していす。
そこで、学生が介護保険の適応外の業務を有資格者に代わって提供することで、有資格者である介護従事者は本来の資格業務に注力することができ、全体としての負担を分散することができます。
将来に介護業界で活躍する若い人材の発掘
そもそもなぜ若い人材が介護業界に流入しないのか。
今まさに大学生である我々は、その原因をそもそも若年層が介護業界とかかわる機会がないからだと考えています。
大学生がアルバイトを選ぶ時も、塾講師や飲食店のスタッフなど、どこかでかかわりがあり、その仕事内容や働き方を良く知っている仕事を選びます。
給料が変わらないのであれば、自分のよく知った仕事で働きたいと思うのが自然な発想です。
介護業界の仕事にも非常にやりがいがあり、社会的意義が大きいことは間違いないのですが、そもそも仕事そのものを知りませんし、知る機会もありません。
「なんとなく大変そう」「高齢者とかかわったことがないしできるかわからない」
というのが大学生の実際の気持ちであり、
実際に、弊社の代表も介護施設でアルバイト経験から、同世代の友人から「なんで働くの?」「大変そう」「すごいね」など介護に対する負のイメージだけが先行している状況です。
しかし、学生は高齢者そのものを忌避しているわけではありません。そこで、専門性の高い介護業務を取り除いた『whicker まごとも』で働くことを通して、まずは、高齢者と楽しくふれあう機会を作り出し、介護業界に興味を持つきっかけが生まれると考えております。
実際に、『まごとも』として、登録してくれている学生が資格として、『初任者研修』に興味を持ち動き出す行動が見られており、学生が高齢者と楽しく過ごすなかで、「意外と高齢者介護という仕事もアリだな」と思う学生が増えれば、介護業界に若い人材が流入し、人手不足の問題を緩和できると考えています。
介護事業所との協力体制
ご協力・法人契約(提携)の流れ
ご協力・提携の流れは3点あります。
・保険外サービスとしての紹介:介護保険外を求めるご利用者様・ご家族に紹介していただき、『whicker まごとも』をご利用者様・ご家族から直接依頼できる環境をご用意いただく。
・法人契約:法人で発生する保険外サービスの委託企業として、弊社とご契約も可能です。
法人契約の流れ
⒈お客様に『まごとも』をご紹介していただきます。
⒉『まごとも』のご利用が決定したら、事業所様は、こちらが提供するアンケートフォームにて業務にあたり必要なお客様情報を記入していただきます。希望日時は当該アンケートフォームに記入します。業務日の追加変更などは別途メール等で対応いたします。
⒊お客様は事業所様に『まごとも』のご利用料金を支払います。
料金は30分あたり1,250円+交通費を目安に事業所様にて設定してください。
⒋弊社は事業所様にご利用時間あたりの規定料金請求いたします。
⒌お客様支払い料金と弊社請求金額の差額分は事業所様に留保されます。
・SNS運用代行:介護事業所のSNSの運用代行をデジタル世代であるz世代かつ介護度に精通している弊社のメンバーが運用のお手伝いしております。
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ご協力いただいている介護従事者の声
ご協力いただいている介護従事者のみなさまから、ありがたいお言葉をいただきました。
「まごとも様のサービスは幅広く、特に介護業界としては人材の層が薄い大学生層が行っているサービスとして、画期的なものだと感じております。
弊施設はデイサービスなので、施設で行っているレクリエーションとは別に、まごとも大学生によるレクリエーションイベントの開催という形で定期的に利用させて頂いております。
普段とは違った若い人が来て、さらに普段とは違った楽しいイベントを提供してくれる為、利用者様方から大変な好評と素敵な笑顔を頂戴しております。
また、通所介護ではご自宅での生活まではフォローしきれませんが、介護保険外サービスとしてそうした領域に支えの手が増える事は心強いです。
特に、介護保険としてはサービスのスケジュールを組む制度都合上、対応の難しい「突発的でかつ一時的で、しかし緊急性は低い需要」に対して、介護保険外サービスとしてアプローチが可能な体制はご利用者様やご家族様の負担軽減に深く寄与するものと感じております。
昨今、介護職に求められる専門性が高まり、より質の高いサービスが求められる中、人材の確保と質の向上は相反する要素となっており、難しい問題です。そこへ、業界の裾野を広げる視点で全く新しい切り口からアクセスする本事業には大変共感しており、今後の日本社会全体にとっての利益となるであろう本事業の発展を、今後も期待しています。」
(30代 男性 デイサービス施設 施設長様)
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※電話やfaxでの依頼・相談対応は受け付けていません。
高齢者に代わって、介護施設・ご家族による代理の依頼でも可能です。
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