誰でも、高齢の親がいれば 心配になるものです。特に高齢の親が一人暮らしをしている場合、ちゃんと食事をしているか、不自由をしていないか気になりますよね。
ここでは、一人暮らしをする高齢の親御さんをどうサポートすればいいのか、考えてみましょう。
親が子どもの近くに住んでいるなら

高齢の親が一人暮らしをしていても、子ども世代が近くに住んでいるなら、色々な形で手助けをしたり 見守ったりすることが可能です。
親が比較的元気で、一人暮らしを続けたいなら
もし、高齢で一人暮らしであっても、親が比較的元気で、一人暮らしを続けることを希望しているならば、無理に同居する必要はありません。ただし、一人ではできなくなっていることがあれば、いつでも手助けする心構えは大事です。
たとえば、親御さんが運転免許を返上していて、車の運転ができない場合があるかもしれません。その親御さんが通院する必要があるならば、近所に住む子どもが車で送り迎えすることは、大事な手助けです。また、家電などの大きな買い物があるときも一緒に行って手伝ってあげられれば、親御さんは助かります。庭の手入れや、大掃除などの時も助けてあげたいところです。
親が介護を必要とするなら
親がさらに高齢となり、一人では日常生活をこなせなくなったら、子どもが毎日あるいは、数日に一度でも親の家に通って手伝いをすることも考えなくてはなりません。
もちろん実家が広く双方が了承して二世代が同居できるなら、それは良い選択肢です。親御さんは息子、娘がお世話をすることを喜ぶはずです。
ただ、実家が狭いとか、子ども世代が商売をしているなどの理由で同居は無理ということもあります。同居しないとしたら、子ども世代は できるだけ毎日親の様子を見にいき、家事や買い物、通院の付き添い、話し相手などをするのが理想です。毎日は無理だとしても、二日に一回あるいは週に一度でも、定期的に訪ねることは必要です。
病気があったり、認知機能が落ちたりするなどの場合は、介護認定を受けて介護ヘルパーさんを頼むこともできます。「身内がそばにいるのにヘルパーさんを頼むのは世間体が悪い。」などと考えないことです。介護は3年、5年、あるいは10年続くかもしれません。子ども世代の人が、過労で倒れてしまっては本末転倒です。家族が主導して、上手にヘルパーさんに手伝ってもらって、高齢の親が気持ちよく安全に過ごせるようにすることを第一に考えましょう。
親が子どもから遠く離れたところに住んでいるなら

親世代のそばに子ども世代が住んでいるなら、同居するなり、通うなりして親の世話をすることができます。しかし、現実には実家に親が一人で住んでいて、子どもは全員他県に住んでいることもあります。このような場合には、誰が介護をするべきか頭を痛めることになります。
親のそばに子どもが転居できるなら
例えば、子世代の人がすでに定年に達して、その子どもたちが全員独立しているような場合には、子世代の人が夫婦で実家に戻ることも可能でしょう。実際には、子世代の人に持ち家があるならばそれを処分し、仕事やアルバイトなどをしているならば、それもやめて引っ越すわけですから、かなり勇気が要ることです。
私の場合はこのケースです。夫の両親は健在でしたが、義母は少し認知症の傾向にあり、病気のために体が少し不自由で義父が一人で家事をして、義母の世話をするのは無理という状態でした。私の二人の子どもはすでに家庭をもち独立していたので、夫の定年を待って実家にUターンすることにしました。
幸運にも持ち家を買ってくれる人がいて、実家は狭かったのですが、実家のそばにアパートを見つけることができました。ただし、これにはかなりの犠牲が伴いますから、すべての人にお勧めするというわけには行きません。
子どものそばに親を呼び寄せるなら
子世代が実家に戻ることが難しいならば、一人になってしまった親を自分の方に呼び寄せるのはどうかと誰もが考えますね。もちろん、親御さんが納得して転居してくれれば、問題はないわけです。しかし、高齢になってから遠くに転居することは高齢者にとってはかなりの負担が大きいことも知っておく必要があります。
ある一人暮らしの高齢女性は、身寄りがなく、遠くに住む妹のところに同居しました。住み慣れたところを離れるだけでもかなりの打撃で、新しい土地に慣れるのはかなり大変でした。近くのお店や病院などを覚えるのも難しくて、何度も迷子になり、本人も妹さんも大変苦労しました。女性はやはり前に住んでいたところが一番良かったと転居したことを悔やんでいたそうです。
一方、親を呼び寄せて正解だったという例もあります。知り合いのおばあちゃんは、早い時期に夫を亡くして一人暮らしを続けていましたが、70歳の時に娘さんの勧めで、かなり遠方に住む娘さん一家に同居しました。このおばあちゃんは、70歳にしてはまだ元気だったので、娘さんが勤めに行っている間は、孫の世話をしたり、家事を手伝ったりすることができました。娘さんの家庭にも馴染んで楽しく生活し、やがて本格的な介護が必要になったときには、娘さんの手厚い介護を受けることが出来ました。
もし転居を考えるならば、親世代がある程度体力や判断力があるときに早めに実行するのがいいですね。
両方が、転居することが難しいなら

高齢の親世代と子世代が近くに住んでいる、あるいは転居して同居するか、近くに住むことができるなら幸いです。しかし、その両方とも無理な場合もありますね。そうした場合にはできるだけお互いが納得して、無理なく快適に生活できる方法を考えるのがいいですね。
遠距離介護をする
親世代も子世代も転居することができず、親御さんが当分の間は一人暮らしを望んでいるなら、遠距離介護をすることになります。
これは双方にかなりの負担になりますが、できるだけ無理なく介護するにはいろいろな方法があります。
・電話や手紙で安否を確認する
親御さんがまだ気力体力があり、たいていのことが一人でもできるなら一人暮らしを続けることも可能でしょう。しかし、高齢者の場合は突然体調を崩したり、怪我をしたりする可能性もあります。
ある高齢者の場合は、親戚の人が何度も電話をかけても出ないので、不審に思って訪ねたところ、家の中で倒れていました。
そんな事態を防ぐには常に連絡を取り合うことは大事です。取り立てて用事はなくても、1日に1回、あるいは週に1回でも電話をかけて、病気をしていないか、不自由していることはないかを確認しておきたいところです。
あるかなり高齢の女性は一人暮らしをしていましたが、子どもが全員遠方に住んでいるので、隣の人に「朝10時までに、私の家の居間のカーテンが開いていなかったら、息子に電話で知らせてください。」と頼んでいました。この女性は、もし自分が倒れてしまったら、自力では電話もできないことを理解していたからです。
本人からの連絡を待つよりも、子世代の方から連絡を取るのが確実ですね。
また、高齢の親に毎日ハガキを出したという人もいます。高齢になると自分宛ての手紙やハガキをもらうことは嬉しいものです。こうしておけば、親御さんの方から返事が来たり、電話がかかってきたりすることもあって、お互いの情報を把握することにもなります。
・必要な時に介護に通う
元気な高齢者でも時には、病気をしたり怪我をしたりすることはあります。そんなときには多少犠牲を払っても、介護に通う必要があります。子ども世代が全員働いている場合は難しいですが、兄弟がいるなら、融通し合って駆け付けるようにしたいものです。
・定期的に介護に通う
誰でも年ごとに体が衰えることはやむを得ないことです。元気だった人でもできないことが増えてきたら、誰かが定期的に介護に通うことが必要になります。週に1回、あるいは月に1回高齢者宅を訪れて買い物、掃除、大物の洗濯などをするなら高齢者の生活はより良い状態に保たれます。
知人は東京に住んでいますが、関西地方で一人暮らしを続けるお母さんのために月に1回訪問し1週間ほど滞在して手伝いをする生活を続けています。これは誰でもできることではありませんが、慣れたところで一人暮らしを続けたいというお母さんの希望を叶えるためには良い方法です。
・ヘルパーさんを頼み、有償のサービスを使う
家族が遠方から何度も通うことが難しい場合は、介護ヘルパーさんや有償サービスをお願いすることも考えましょう。
高齢の親が介護認定を受けることができれば、公的援助を受けてヘルパーさんを派遣してもらうことができます。その手続き等には身内の人が立ち会う必要がありますが、それが済めば定期的にヘルパーさんが来てくれるようになるので、一安心です。買い物や食事作り、身の回りのお世話や通院の付き添いなどもお願いできるので本当に助かります。
ただし、介護ヘルパーさんは高齢者の方の健康にかかわる部分をカバーしてくれますが、それ以外の場面では援助をお願いすることはできません。たとえば、トイレやお風呂の掃除をお願いすることはできますが、物置の中の不用品を片付けるとか、庭の手入れをするなどの仕事はしてもらえません。また、一人暮らしが寂しいから話し相手になってもらいたくても、それだけのために来てくれるヘルパーさんはいないのです。
介護ヘルパーさんを頼めない場合は、民間のサービスを探すことになります。民間のサービスならば、趣味のための作業の手伝い、話し相手、庭掃除や片付けなどもお願いできます。
ある80代の男性は一人暮らしを続けています。介護認定を受けるほどではないけれど、足腰が弱くなったことを自覚しているので、見守りヘルパーさんを頼んでいます。趣味の庭仕事や大工仕事をしているときに、もしや怪我をしたり倒れたりしても家には誰もいないので、遠方に住む親戚にも連絡する人がいないからです。彼は見守りヘルパーさんのおかげで、安心して好きな庭仕事や大工仕事ができるし、ヘルパーさんとの会話もあるので張りがあると言っています。
・「まごとも」利用のすすめ
そういった場合に使うことのできる民間のサービスの1つとして、「まごとも」もとても良い選択肢です。京都、大阪、東京を拠点として、大学生が高齢者の自宅に訪問し、楽しい時間を過ごしたり 見守りを行ったりしてくれるのです。若者との交流によって、エネルギーを与え、精神面を支えます。
まごともは、見守りや話し相手、軽作業、お出かけの付き添いなど、介護ヘルパーさんには頼めないお仕事にも対応しています。高齢者の方からも、中高年だけでなく 若い人と交流することができるので活気が出ると喜ばれています。
ホームに入ってもらう
高齢の親世代の人の中には、「ホームなんてとんでもない、自分の家がいいんだ。」と言う人がいます。長年慣れ親しんだ家を離れるのは辛いことですね。
しかし、一人で生活できなくなった人が自宅にいては、健康面でも、生活面でもトラブルが多すぎて、事あるごとに誰かが遠方から駆け付けることになります。遠方にいる子世代もいつも「うちの親は大丈夫か、倒れているのではないか。」と心配していなくてはなりません。
良いホームに入居できれば、身の回りの世話をしてもらえます。しっかり計算された栄養満点の食事を食べ、薬の飲み忘れなどもなく、お風呂にも入れてもらって清潔な毎日を送ることができます。
どこに住むかは本人の決めることですから、十分に説明し事前に見学もして、本人が納得したうえでホームに入ってもらうことが大事です。ホームに入居中の人でも、ほんのひと時いるだけだと言われて入居した人がいます。ある人の場合、「まだ家族は迎えに来ませんか。」「いつ来るんですか。」と何度も何度も 繰り返し言っていました。これはかえってかわいそうです。
「ここは、良いところですから安心して過ごしてくださいね。できるだけ面会に来ますから。」というように本人に納得させてから入居してもらうのが正解です。
色々な方法で手助けをして、一人暮らしをする高齢の親が安心して生活できるようにしてあげたいものですね。
まとめ
一人暮らしになった高齢の親がいる場合、その暮らしを続けるには
- 近くにいる子世代が時々訪ねて、手助けする。
- どちらかが転居して助ける。
双方とも転居が難しいなら
- 子世代が安否を尋ね、時々手助けに通う。
- 介護ヘルパーさんや民間のサービスを受ける。
- ホームに入居する。
色々な選択肢のうちその人に合った方法で、高齢者の方が安全に快適に生活することを目指しましょう。
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おわりに (「まごとも」のご紹介)

本記事の中では、高齢で一人暮らしをしている親が心配だが、子どもが転居するわけにも 親に転居してもらうわけにもいかないという場合に使える民間サービスの一つとして『まごとも』をご紹介しました。
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『まごとも』では、若者との交流を通して、高齢者に精神面での活力を受け取っていただき、生きる喜びや目的を見出し、積極的に行動を起こせるようになると考えます。
「まごとも」を利用されたシニアの方の中には、車椅子状態で引きこもっていた状態から自主的に歩行トレーニングを始めて、補助器なしで歩けるようになった方もいらっしゃいます。
ご家族にとっても、介護をすることは肉体・精神的にも負担が大きく、仕事との両立が難しいため、慢性的な疲労やストレスが蓄積します。
しかしながら、「親孝行したいときに親はいない」というように、親孝行をするために残された時間は限られています。
ご家族からは、「親の日常にハリが出た」「親がポジティブになった」など、嬉しい声を数多く頂戴しています。シニアの皆さまからは、「元気がもらえた」「楽しかった。ありがとう」など心から楽しかったと思える時間を提供しています。
また、業務終了後に笑顔の写真付きのレポートを提供させていただいています。
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