みなさんは「起業」に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。

「起業はリスクがあって危ない」

「自分に起業して経営者になることなんてできない」

そういったイメージを持たれている方も少なくないでしょう。

しかし、昨今では政府が副業を後押ししていたり、副業を解禁する企業も増えていたり、

ますます自分のビジネスを持つ必要性が叫ばれています。

では、「怖い」「危ない」というイメージがあるなかで、

起業、経営の実際はどのようになっているのでしょうか?

そこで今回は、学生起業家である執筆者が、

政府のデータを持ちいつつ起業、経営の実際についてご紹介します!

普段はシニアの方やその周りの方に向けて情報発信しているこのブログですが、

今回は趣旨を変えて、起業関連の記事です。

この記事を読めばみなさんの起業に対するイメージがきっと変わるはずです!

是非最後までご覧ください!

そもそもなんで起業するの?

そもそもなぜ起業するでしょうか?

起業するのはどういった目的なのでしょうか?

あくまで執筆者の個人的な意見ではありますが、

起業に対するモチベーションには「収入要因」と「充実要因」があると考えています。

「収入要因」とは、起業して稼ぎたい!という要因のことと定義します。

それに対し、

「充実要因」とは、自分の人生を充実させるために起業したい!という要因のことと定義します。

収入要因

収入要因は、まさにみなさんの起業家、経営者に対するイメージではないでしょうか。

サラリーマンの収入額にはある一定の限度がありますが、

起業家、経営者として成功すれば収入は青天井です。

サラリーマンとして億単位の収入を稼ぐ人はほとんどいませんが、

経営者として億単位の収入を稼いでいる人は少なくありません。

その夢を追いかけて起業する、というのが一般的な起業のモチベーションです。

実際に億単位の収入を得られるようになるには非常に難しい部分がありますが、

収入の上がる見込みのない今の職場を辞めて起業する、

というモチベーションは意義があると思っています。

充実要因

充実要因は、人生を充実させるために起業する、というモチベーションと定義しました。

仕事をして人生が充実するのか?と疑問に思われるかもしれませんが、

「自分が社会の役に立っている」という実感や、

自分のやりたい仕事を選んで働くことができるという点で非常に充実します。

そもそもビジネスというものは、

誰かに価値を提供して、その対価としてお金をいただくというものです。

お金を稼ぐということは、誰かに価値を提供していることの裏返しなので、

全く悪いものではありません。

誰にも価値を提供せずにお金をもらうことは、「稼ぐ」ではなく詐欺です。

つまり、ビジネスは根本的に価値を生み出すもので、

自分のビジネスを回していくことは誰かの役に立つことと同じなのです。

自分の商品が売れたり、それを通して喜んでいただくと、

お客様にその価値を認めてもらえた、自分は社会に役立っていると、

非常に充実した気持ちになります。

自分のやりたいことでお金を稼げるというのもとても重要な点です。

執筆者の父親はごく一般的な会社員をしているのですが、

就職したときには、

「満員電車に乗りたくない」「パソコンを触りたくない」という希望を強く持っていたそうです。

しかし、先日まで満員電車に乗っていましたし、パソコンも使っていました。

父は人と話すことが好きで、店舗業務などを希望していました。

先日、店舗に異動となり、もともと希望していた人と話す仕事を再開しました。

「職位は大幅に下がったけど働いてて楽しい」と話しています。

このように、自分のやりたいこと、好きなことで働くことができるのは非常に大きな魅力です。

収入が変わらなかったとしても、働くことが苦痛でないことは充実度を大きく上げてくれます。

起業に対する意識についての話題は先日のシニアの方の起業意識に関する記事でもご紹介しました。

よろしければぜひご覧ください。

【シニアが退職後に起業!?】シニアの起業意識調査を学生起業家が分析

創業後5年間の生存率は10%?

では、自分の好きなことで働いてみようとして、

自分のビジネスは生き残っていけるのでしょうか?

起業に対するイメージとして、

「創業して5年後まで会社が生き残っている割合は10%」

場合によっては5%と言われていることもあります。

限られた5%の会社しか生き残れないなら、自分には到底起業なんて無理だ、

と考える人が多いことも無理からぬことでしょう。

しかし、本当にその生存率なのでしょうか?

引用:中小企業のライフサイクル 中小企業庁

これは中小企業庁が公開している、

「中小企業のライフサイクル」という資料に掲載されている、

起業後の企業生存率に関するグラフです。

日本の創業後の生存率はなんと8割を超えており、

意外にも企業は生き残っていることがわかります。

どこから5年後の生存率が10%という数字、言説が出てきたのかはわかりませんが、

起業後の倒産に関して世間で言われているほど不安に思う必要はないとわかりました。

倒産の原因はほとんどが資金繰りの悪化であり、執筆者の個人的な知見では、

無計画に銀行から多額の融資を受けて返済が難航したり、

莫大な固定費がかったりようなビジネスを選択しなければ、

会社が運営できなくなるほど資金繰りが悪化するとは思えません。

仮に売り上げが低迷しても、もうけも出ないが損失も出ない、という状態になります。

強いて言うなら、

必要以上の社員を雇ったり、身の丈に合わないのオフィスなどを構えたりすると、

人件費、家賃といった固定費が膨れ上がって倒産のリスクが高まります。

しかし、そのようなリスクは前もって回避できる場合がほとんどであり、

副業程度に小さく始めるビジネスではまったく心配する必要のない類のリスクです。

会社員は安定している?

起業に対するアンチテーゼとして、

「起業は不確実・不安定で会社員は安定している」という意見があります。

確かに会社員としての働き方は、

毎月安定したお給料をもらうことができ、

そのお給料が減ったり途絶えたりすることは基本的には少ない傾向にあります。

昔は年功序列、終身雇用といった仕組みが安定していたことにより、

就職して定年までその会社に勤めあげれば、

だんだんと給料は上がり、特に不都合なく老後を迎えることができました。

しかし、会社員としての安定はあくまで毎月のお給料に限った話であり、

勤めている会社のビジネスそのものが安定しているわけではないのです。

もちろん会社全体のビジネスが難航すれば、

そこで働く会社員の生活に多少なりとも関わってきます。

会社の売り上げが立たなければお給料を出すことはできないのです。

もちろん、世間に名の知れた企業は倒産のリスクは小さいでしょうが、

有名企業でも経営不振に陥る可能性はあるのです。

昨今では、経営不振によるリストラや自主退職の募集などの話題も尽きません。

ビジネスには常に不安定要素がつきものです。

起業と会社員はどちらが良い?

会社員にもリスクがあることを説明しましたが、

起業(独立)と会社員としての働き方は、どちらが良いのでしょうか?

結論を先に言えば、どちらが良いという話ではありません。

どちらにもそれぞれ特有のメリットとデメリットがあります。

会社員は給料が安定しており、リスクがあるといっても、

来月からいきなり給料が途絶える、など急に生活が立ち行かなくなるほどのものではありません。

起業では、売り上げが急に途絶える可能性があり、収入に困ることもないとは言えませんが、

自分の好きなことでお金を稼ぐことができ、かつ目に見えて誰かの役に立つことができるので、

非常に楽しく働くことができます。

執筆者は、あくまでお金の側面に限れば、

本業の会社員で安定した給料をもらいつつ、

本業でもしものことがあっても対応できるよう、

自分の小さなビジネスを副業としてもつことが良いと思います。

執筆者はまだ大学生の身分でまだ就職はしていないのですが、

現在のビジネスがどれほどうまくいったとしても新卒として就職しようと考えています。

ただし、本業の会社員としての仕事が生きがいともいえるほど楽しい、

他には目をくれず自分のビジネスをやりたい、

といった希望がある場合にはそうするのもよいと思います。

人生において働く時間は非常に大きなウェイトを占めています。

その時間の使い方はお金だけにとらわれず、自由に決めるのがよいと思っているからです。

最後に

「まごとも」利用の様子
※写真の掲載許可はいただいております。

最後に、我々が創業して運営しているビジネスをご紹介させてください。

我々株式会社whickerは大学生が高齢者のさまざまな要望にお応えする、

「まごとも」というサービスを運営しています。

大学生が日常のお手伝いを承り、

若い学生とのかかわりでフレッシュで非日常的な体験をお楽しみいただけます。

大学生との”たのしい”ひとときはいかがでしょうか。

ご家族の皆様や介護従事者のみなさま、

身の回りのお年寄りに「楽しい」をプレゼントしませんか。

ご連絡お待ちしております。

お問い合わせ:050-6863-7272

メールアドレス:whicker.jp@gmail.com