シニアの方は普段どのようなことをして生活しているのでしょうか。

そのことに関して、政府統計局が公表しているデータを拝見しました。

平成28年社会生活基本調査

出典元となるデータは少し古いですが、

今回はこの調査をもとに、

シニアの方が普段どのようなことに時間を使っているのか、

我々から”たのしい”生活のご提案まで含めてご紹介します!

ぜひ最後までご覧ください!

シニアの方は何に時間を使っている?

一次活動の時間

いろいろな寝ている人のイラスト(お爺さん)

まず、「一次活動」と呼ばれる、

睡眠・食事・身のまわりの用事など、生きるために必要な活動を見ていきます。

睡眠身の回り
の用事
食事
男女合計:60~64歳44083106
男女合計:65~69歳45684113
男女合計:70~74歳47190120
男女合計:75~79歳48993123
男女合計:80~84歳51795127
男女合計:85歳以上56698124
男女合計シニアの方の一次活動に使う時間 単位:分

上の表は60歳以上の方が睡眠や食事といった一次活動にどれほどの時間を使っているか示した表です。

単位が分なので少々わかりにくいかもしれませんが、

要約すると、

睡眠時間:7.3時間~9.3時間

身の回りの用事:1.3~1.5時間

食事:1.6~2時間

という結果となっています。

年齢層が上がるにつれて、一次活動に使う時間が増加していることがわかります。

特に、85歳以上の方の睡眠時間はほかの年齢層より抜きんでて多いことがわかりました。

参考までに、若年層の一次活動に使う時間を見てみましょう。

15~24歳の男女の一次活動に使う時間は以下の通りです。

睡眠時間:7.6~8時間

身の回りの用事:1~1.2時間

食事:約1.5時間

若年層とシニアの間で総じて大きな差はありませんが、

身の回りの用事や食事の時間はシニアの方のほうが若干長いことがわかりました。

参照としているデータによると、若年層や壮年層、シニアの方の方の間では、

総じて一次活動に使っている時間に大差はないようです。

私事ではありますが、執筆者は毎日の睡眠時間が6時間程度となっており、

図らずも反省させられる結果となりました…(笑)

次に、一次活動に使う時間における男女差を見ていきます。

睡眠身の回りの用事食事
男性:60~64歳45277105
男性:65~69歳46878112
男性:70~74歳48480119
男性:75~79歳50184122
男性:80~84歳52983129
男性:85歳以上57386127
女性:60~64歳42888107
女性:65~69歳44490114
女性:70~74歳460100122
女性:75~79歳479100124
女性:80~84歳508103126
女性:85歳以上563103123
男女別シニアの方の一次活動に使う時間 単位:分

上の表は男女別でシニアの方の一次活動に使う時間を示したものです。

この調査によると、睡眠時間・食事時間では男女差がほとんどありませんが、

身の回りの用事の時間は女性のほうが多いようです。

この身の回りの用事には家事は含まれておらず、

お風呂やトイレ、お化粧などの活動を指しています。

お化粧の時間は男性にはない場合が多いので、この差にも納得です。

二次活動の時間

スーツを着たお爺さんのイラスト

次に、「二次活動」と呼ばれる、

通勤・通学、仕事、学業、家事、介護・看護、育児、買い物など、

社会生活を送るうえで、日常的に行わなければならない義務的な活動を見ていきます。

通勤
・通学
仕事学業家事介護
・看護
育児買い物
男女合計:60~64歳2821821127531
男女合計:65~69歳1613711196534
男女合計:70~74歳88011215334
男女合計:75~79歳55311195134
男女合計:80~84歳33011076128
男女合計:85歳以上1151725116
男女合計シニアの方の二次活動に使う時間 単位:分

上の表はシニアの方の二次活動に使う時間を示したものです。

これを見ると、通勤・通学、仕事の時間はどんどん減っていくということがわかります。

定年退職などの都合で仕事の現場を離れる方が多いことから、この結果の想像がつきます。

平均の仕事時間が3時間を超えないことから、現役並に働いている方は半分に満たないのでしょう。

仕事を退くので、通勤時間がほとんどなくなることもごく当たり前のこととして理解ができます。

また、学業や育児に使う時間も全くと言っていいほどないということもわかります。

シニアの方自身のお子様はもう自立した年齢になっているでしょうから、

育児に割く時間が存在しえないことは当然のことです。

ここでいう学業とは学校生活に準じた活動のことを指すようで、

趣味に分類される学習活動はまた別の区分でご紹介します。

学校に通っているシニアの方は多くありませんので、この結果は妥当でしょう。

しかし、海外では退職後に大学に入りなおすシニアの方も増えているようで、

個人的にはこの風潮はとても面白いと感じています。

日本でもこのムーブメントがおこってもいいのにな、と感じます。

一方、家事や買い物に使う時間は年齢層によってあまり差がありません。

次に、男女別でシニアの方の二次活動に使う時間を見ていきます。

通勤・通学仕事学業家事介護・看護育児買い物
男性:60~64歳402931263219
男性:65~69歳231871313323
男性:70~74歳111131374224
男性:75~79歳7741423127
男性:80~84歳4451415124
男性:85歳以上2261395017
女性:60~64歳17146219611743
女性:65~69歳109122019645
女性:70~74歳55211936443
女性:75~79歳43611817240
女性:80~84歳21911546130
女性:85歳以上191895116
男女別シニアの方の二次活動に使う時間 単位:分

女性より男性のほうが仕事に使う時間が多く、

それに対して女性のほうが男性より家事や買い物に割く時間が多いようです。

従来型の男女の役割分担が色濃く反映されていますが、

ジェンダーフリーが進んだ現代、

女性の社会的活躍が進んだ年齢層がシニア世代になった時には

この差がどうなっているのかは気になるところです。

個人的には80代になっても女性のほうが家事に割く時間が多い状態は

改善されていてほしいところです。

それ以外の学業、育児に関しては男女ともにほとんど時間を割いておらず、差はありません。

では、仕事や通勤の時間が無くなって、

自由な時間が増えたシニアの方は、いったい何に時間を使っているのでしょうか?

三次活動

ガーデニングのイラスト(おばあさん)

最後に、「三次活動」と呼ばれる、

テレビ・ラジオ・新聞・雑誌、学業以外の学習・研究、

趣味・娯楽、スポーツ、社会的活動、交際・付き合い、

受診・療養、その他など、1次活動、2次活動以外で自由に使える時間に行う活動を見ていきます。

いわゆる余暇活動です。

シニアの方は自分の自由時間をどのように使っているのでしょうか。

移動テレビ、ラジオ、
新聞、
雑誌
休養、
くつろぎ
学習、
自己啓発、訓練
趣味、
娯楽
男女合計:60~64歳3518480740
男女合計:65~69歳3321783951
男女合計:70~74歳3123489953
男女合計:75~79歳26248100947
男女合計:80~84歳22254126940
男女合計:85歳以上14254165727
男女合計三次活動に使う時間 単位:分
スポーツボランティア活動、
社会参加活動
交際、
付き合い
受診、
療養
男女合計:60~64歳126168
男女合計:65~69歳197179
男女合計:70~74歳2391913
男女合計:75~79歳2071815
男女合計:80~84歳1351519
男女合計:85歳以上621229
男女合計三次活動に使う時間 単位:分

シニアの方の余暇時間のとして一番多かったのは、

テレビ・ラジオ・新聞などのメディアの閲覧でした。

どの年齢層でも三時間以上を使っているようです。

最近ではYouTubeなどの動画配信サービスも充実しているので、

シニアの方には新たな楽しみが生まれたのではないでしょうか。

その次に多かったのは、休養、くつろぎの時間です。

ほっと一息つく時間も大切ですよね。

近年、瞑想などのマインドフルネスの効能が科学的に証明され始め、

シニアの方にもおすすめです。

マインドフルネスに関しても今後記事を書く予定ですので、

ぜひお待ちください。

それに対して、

時間が相対的に少なかったのが趣味・娯楽やスポーツ、学習の時間です。

シニアの方の間で、趣味がないという悩みを耳にしたことがあります。

執筆者の趣味は知らないことを学んでいくことなので、

学習の時間が少ないことに少し寂しく感じますが、

仕方のないことなのかもしれません。

余暇時間が多いシニアの方には、ぜひ趣味を楽しんでいただきたいです。

また、人付き合いの時間も少ないのが気になりました。

交友関係が多幸感をもたらし、健康が促進することについて、

以前の記事でご紹介しました。

シニアの方ご自身の健康のためにも、

ぜひご友人を作り、たのしいひと時をお過ごしになってほしいところです。

次に、三次活動に使う時間を男女別にみていきます。

移動テレビ、
ラジオ、
新聞、雑誌
休養、
くつろぎ
学習・自己啓発訓練趣味、娯楽
男性:
60~64歳
3219383745
男性:
65~69歳
32241891061
男性:
70~74歳
3327094963
男性:
75~79歳
272881001060
男性:
80~84歳
262821231151
男性:
85歳以上
15287149933
女性:
60~64歳
3717576835
女性:
65~69歳
3319477940
女性:
70~74歳
3020285944
女性:
75~79歳
25217101836
女性:
80~84歳
19235129733
女性:
85歳以上
14236173524

男女別三次活動に使う時間 単位:分
スポーツボランティア活動・社会参加活動交際・付き合い受診・療養
男性:60~64歳155138
男性:65~69歳227158
男性:70~74歳29111612
男性:75~79歳2791615
男性:80~84歳2071220
男性:85歳以上82725
女性:60~64歳107198
女性:65~69歳157209
女性:70~74歳1772214
女性:75~79歳1452015
女性:80~84歳931718
女性:85歳以上521530
男女別三次活動に使う時間 単位:分

男女別にみても、余暇時間の使い方にはあまり差はありません。

強いて言えば、誤差の範囲でもありますが、

男性のほうがスポーツに使う時間が多いでしょうか。

執筆者は全くと言っていいほどスポーツをやらない人間ですので、

少し耳が痛いですね…

最後に

高齢になると、時間に余裕ができる一方で、人間関係が希薄になったり、新しいことを始める仲間を見つけにくくなったりと、寂しさを感じる方も少なくないかもしれません。

また、最近のステイホームの影響で、いつも変わらない日々を送っている方も多いと思います。

何か日々の刺激や生活にハリを出したり、いつもとは違う非日常を体験するのはいかがでしょうか。

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『まごとも』は、介護福祉士監修の研修を受けた若者がシニアのもとを訪問し、お出かけやスマホ支援など、介護保険では対応できない日常生活を充実させるサービスです。

弊社が運営する『まごとも』では、シニアの皆さまが心身ともに健やかに、そして自分らしく生き生きとした毎日を送れるよう、孫世代の若者が楽しい時間をお届けします。

私たちはシニアの皆さまに、「元気がもらえた」「楽しかった。ありがとう」など心から楽しかったという時間を届けています。また、シニアのご家族からも、「日常にハリが出て嬉しい」「親からポジティブな連絡が聞けるようになった」など、嬉しい声を数多く頂戴しています。

実際に若者と関わる高齢者の幸福度は、交流しない人と比較して3倍高いといわれています。

介護が必要であろうとなかろうと、充実した毎日を送りたい、家族との絆を育みたいシニアの皆さまのお手伝いをさせていただきます。

「まごとも」は、未来ある若者への投資でもあります。若者はシニアの皆さまとの交流を通して、高齢者に対する理解を深めることができます。将来の介護人材育成にも繋がり、高齢化社会の問題を解決する取り組みにもなります。

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