超高齢社会が到来しているなか、老後の生活をどのように過ごすかについて、
多くの人の関心が高まっているといえます。
老後を健康的に過ごしたい、というのは誰もが考える望みでしょう。
退職して新たな生活や人間関係が始まると、仕事に代わる自分の居場所が重要になります。
では、退職後の自分の居場所や健康的な生活を維持するためにはどうしたら良いのでしょうか。
それには、「きょういく(今日行く)」、「きょうよう(今日用)」、「ちょきん(貯筋)」が重要と言われています。
今回は、老後、退職後の地域の居場所や健康的な生活を送るために重要な、
「きょういく」、「きょうよう」、「ちょきん」3つのそれぞれについてご紹介し、
健康的な老後生活を送る方法までご紹介します!
ぜひ最後までご覧ください!
今日行くべきところ「きょういく」(今日行く)

「きょういく」とは「今日行く」つまり、「今日行くところ」という意味です。
高齢者の間でしばしばあがる声には、「朝起きても行くところがない」というものがあります。それまでの数十年間で毎日職場に向かっていた方が、退職をして老後生活を迎えると、行く場所が無くなってしまうというのも無理はない話です。
しかし、かといってずっと自宅に閉じこもるのは健康的に良くありません。
「今日行くところ」があることで、人との交流を促され、孤立の防止につながります。
社会との接点を持ち続けることで、精神的な健康が保たれ、充実感を得られます。
「きょういく」の具体例とは?
高齢者にとっての「今日行くべき場所」の具体例には以下のようなものがあります。
地域活動、体操教室、読書会、趣味を通じた集まり、友人との外出、フィットネスジムへの定期的な通いなど。
これら以外にも、人それぞれの「きょういく」があります。
人それぞれに合った趣味や集まりの場を見つけて、積極的にその場所へ足を運ぶのが良いでしょう。
今日やるべき用事がある「きょうよう」(今日用)

「きょうよう」とは「今日用」つまり、「今日の用事」という意味です。
今日行く場所がある「きょういく」を作るためには、行くべき場所に行く目的が必要です。
それが今日やるべき用事がある「きょうよう」(今日用)です。
用事がなく当てもないまま散歩をするのも楽しいですが、老後生活の充実のためには、目的意識を持った行動が重要です。
買い物に行く、病院に行く、散髪に行くなど、生活において必要な用事はもちろん財二です。
しかし、ボランティア活動や地域との交流活動など、自分の居場所と社会的なつながりを感じられる用事に向かうようにすることで、老後の生活の質、充実度はさらに向上するでしょう。
人間関係が充実してくると、例えば、趣味の合う近所の友人と一緒に趣味を楽しむなど、老後の地域のつながり特有の楽しみ方ができるようになるかもしれません。
退職後に新しい趣味を始めるのもおすすめです。
高齢になってから新しい趣味を始めるのでは遅いのではないか、と思う人も多いかもしれませんが、そんなことは全くありません。
どんな趣味でも、心から楽しめるようになるまでにそんなに時間はかかりません。
まずは気楽になんでも始めてみて、楽しかったら継続するとよいでしょう。
それがだんだんと人ぞれぞれの「きょうよう」になっていくのです。
「きょうよう」「きょういく」はなぜ大事?
近年、一人暮らしで誰とも話をしない「ひとり社会」が拡大し、高齢期のメンタルヘルス問題が深刻になっています。
日本の独居老人は年々増加しており、2020年時点で65歳以上の単身世帯は681万世帯にのぼり、全世帯の14.6%を占めています。
こうした高齢者の方には、外に出て人と関わる、「きょういく」「きょうよう」が非常に大切です。
「ひとり社会」の高齢期を安心して暮らすために、自分なりの趣味や楽しみを見つけたり、居場所の良いコミュニティや集まりに赴いたりして、「きょうよう」「きょういく」を充実させましょう。
健康的な身体を維持「ちょきん」(貯筋)

「ちょきん」とは「貯筋」つまり、「筋肉を蓄えておく」という意味です。
言うまでもなく、老後の生活に身体の健康は重要です。どれだけ今日行くべき場所、すべき用事があったとしても、身体が元気に動かなければ意味がありません。
全身の筋肉があれば、活発に動いても不調は起こりにくく、生活の充実度も全く変わったものになります。
公益財団法人明治安田厚生事業団は以下のように述べています。「長時間座っていると、筋肉の代謝や血行が低下し、健康に害を及ぼすことがわかってきました。
座っている人ほど、肥満、糖尿病、がん、脳血管疾患、認知症などが増加し、寿命が縮まる可能性があります。1日8時間以上座っている人は、3時間未満の人と比べて、死亡リスクが1.2倍になるという研究結果もあります。この悪影響は、週末に運動する程度では打ち消すことはできないようです。
さらに、我々の調査では、1日12時間以上座っている人は、6時間未満の人と比べて、メンタルヘルスが悪い人が3倍も多いこともわかっています。」
つまり、座りすぎで筋肉を動かしていなかったり、筋力が落ちたりすると、心身にさまざまな悪影響を及ぼすということが示唆されているのです。
これは高齢の方に限った話ではないですが、高齢の方にとって筋力の低下は健康に大きな被害を与えかねない重大な問題です。
今からでも遅くはないので、外に出て歩く習慣をつけたり、筋トレをしてみたりして、筋力の維持、「貯筋」を始めることが、健康的な老後生活の礎となることは間違いありません。
「ちょきん」のために大切なのは?
まず第一に大切なのが、日常の運動習慣です。
ウォーキングや階段の上り下り、ストレッチを日課にするなど、小さなことでも日ごろから行うことが大切です。
少しの運動でも日課にしておくことで、それらが長く積み重なって大きな違いを生みます。
また、あきらめないことも大切です。
最近は足腰が痛いし転倒が怖いから運動をやめた。
このように、体の衰えを理由にして運動をやめてしまうと一気に筋力、体力が落ちていきます。
補助具を使ったり、体の動きやすい部分の運動を重点的にしたり、工夫して体力が衰えないようにしましょう。
もちろん大事な「教育」「教養」「貯金」

これまでは「きょういく」、「きょうよう」、「ちょきん」を言葉遊びとして老後生活に必要な「今日行く」、「今日用」、「貯筋」とご紹介しましたが、もちろん言葉通りの「教育」「教養」「貯金」も老後生活には重要です。
年金の受給があるとはいえ、充実した老後生活を送ろうと思ったら、それなりにお金が必要となり、老後も働く以外にお金を捻出するには、貯金が必要です。
また、目まぐるしい速度で変わりゆく時代に取り残されないよう、新しいものに挑戦し、時代に追いついていくための「教養」も、現代をよりよく暮らすためには重要なことでしょう。
さらに、年長者である皆さんの知識や経験、スキルは若者にとっては非常に貴重です。皆さまの知見を次世代に受け継いでいくための「教育」も、社会全体にとって利益を生み、高齢の方の社会的なつながりを獲得するうえでも有意義なことです。
文字通りの「教育」「教養」「貯金」も充実した老後のためには必要であるということも、忘れないようにしたいところです。
老後の生活を楽しく!『whicker まごとも』

この記事で紹介してきた「きょういく」「きょうよう」「ちょきん」ですが、なかなか自分から積極的に動けない人や、高齢者の家族の方で、どのようなことをしてあげればよいのかわからないといった方も多いと思います。
新しい趣味や行先を見つけたり、運動のために外出するのを一人でやるのがはばかられるといった方も多いでしょう。
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