「なんだか毎日が単調で、これといった楽しみがない」「これから先の人生、時間はたっぷりあるけどやることがない」

定年退職や身体の変化、友人との別れなど、高齢期には様々な変化が訪れます。それに伴い、これまで持っていた「楽しみ」や「生きがい」が薄れてしまうこともあるでしょう。

しかし、ご安心ください。「生きがい」は、どの年代からでも見つけることができます。 そして、大きな目標や社会貢献だけが生きがいでもありません。日々の小さな喜びや、誰かとの繋がりの中に、あなたらしい「生きがい」を見つけるヒントはたくさん隠されています。

この記事では、高齢期のあなたが充実した日々を送るための「楽しみ」や「生きがい」の見つけ方を、具体的な行動と、心に寄り添うサポートを交えながらご紹介します。

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なぜ今、「楽しみ」と「生きがい」が必要なのか?

高齢期において「楽しみ」や「生きがい」を持つことは、心身の健康と生活の質に深く関わってきます。
時間ができる一方で「やることがない」と感じてしまうと、漠然とした不安や孤独感に繋がりやすくなります。
これは、心だけでなく、身体の活動量の減少によって体の健康が損なわれたり、認知機能の低下にも影響を及ぼしたりする可能性があります。

内閣府の高齢者意識調査によると、「生きがいを感じていない」と回答した高齢者には、社会的に孤立している人の割合が高いことが明らかになっています。
具体的には、以下のような傾向が見られます。

  • 男性の単身世帯では、37.3%が生きがいを感じていないと回答しており、その割合が突出して高いです。
  • 「近所づきあいがほとんどない人」の48.0%、「友人・仲間がいない人」の48.1%、そして「ほとんど会話をしない人」に至っては51.4%が生きがいを感じていないと答えています。

これらの結果は、他者との交流が少ない高齢者の約半数が、生きがいを見出せずにいるという現状を示唆しています。

しかしながら、その一方で「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」では、7割以上の人が何らかの活動に参加したいと回答しており、他者とのかかわりを持ちたいという人の多さがわかります。

これらの調査からは人と関わって何か生きがいを得たいと思う人は多くても、なかなか一歩を踏み出せない人がおおいことがわかります。
出典:令和6年版高齢社会白書(令和6年版高齢社会白書(全体版)(PDF版) – 内閣府

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「生きがい」って何だろう?あなたの心に寄り添う、多様な生きがいの形

「生きがい」と聞くと、何か壮大な目標や社会貢献を想像するかもしれません。
しかし、生きがいの定義は人それぞれであり、非常に多様です。

例えば、

  • 朝、きれいに咲いた花を見つけたときの小さな喜び
  • 孫と過ごす時間の温かい感謝
  • 地域のお祭りの手伝いをしたときの**「誰かの役に立った」という感覚**
  • 昔好きだった本を読み返しているときの没頭感

これら全てが、あなたの「生きがい」になり得ます。

「完璧な生きがい」を求めすぎないことが大切です。まずは、あなたの心が「心地よい」「好きだな」と感じることに意識を向けてみましょう。

あなたの「好き」や「心地よい」を探すヒント

  • 過去の趣味や熱中したことの振り返り: 若い頃に夢中になったことはありませんか?諦めてしまったこと、もう一度やってみたいことは?
  • 子供の頃の夢や憧れ: 大人になってから忘れてしまったけれど、実は心の中で「いつかやってみたい」と思っていたことはありませんか?
  • 「やってみたい」と少しでも思うことのリストアップ: 雑誌やテレビで見たこと、友人の話に出てきたことなど、些細なことでも書き出してみましょう。

リストアップすることで、自分の好きだったことや没入できることが可視化され、生きがいにつながる楽しみがたくさん出てくると思います。


【実践ステップ】「生きがい」を見つけるための5つの行動と心理的サポート

さあ、いよいよ実践です。ここでは、「生きがい」を見つけるための具体的な5つのステップと、その過程で抱きがちな心の壁を乗り越えるためのサポートをご紹介します。

ステップ1:「心の準備」から始めよう – 小さな一歩を踏み出す勇気

「どうせ私には無理」「いまさら新しいことなんて…」「周りの人にどう思われるか心配」

新しいことを始める時、誰もがそうした心の声を聞くものです。特に高齢期では、体力への不安や自信のなさから、行動をためらってしまうこともあるでしょう。

大切なのは、完璧を目指さず、「まずは試しに」という気持ちを持つことです。
たとえ失敗しても、それは「次へのヒント」と捉えれば大丈夫。失敗を恐れて何も始めないことよりも、小さな一歩でも踏み出す勇気が、あなたの世界を広げる鍵になります。

「やってみないと分からない」という気持ちを大切にしましょう。無理なく始められる体験会や見学など、ハードルの低いものから試すのがおすすめです。

ステップ2:「情報収集」と「体験」で世界を広げる

興味のあることが見つかったら、まずは情報を集めてみましょう。

  • インターネットで検索する
  • 地域の広報誌や自治体のホームページをチェックする
  • 公民館や社会福祉協議会に相談する
  • 友人や知人に話を聞いてみる

そして、可能であれば実際に体験してみることを強くおすすめします。
無料体験教室や短期講座、イベント参加など、気軽に試せる機会はたくさんあります。

「自分には合わないかも」と感じても、すぐに諦めないでください。少し視点を変えたり、別の方法を試したりすることで、新しい発見があるかもしれません。
どんなことでも、続けていくうちにだんだんと楽しさや良さがわかっていくものです。

ステップ3:「小さな成功体験」を積み重ねる

いきなり大きな目標を立てる必要はありません。
大切なのは、「今日はこれをできた!」という小さな成功体験を積み重ねることです。

例えば、「今日は〇〇の体験教室に行ってみた」「散歩でいつもより少し長く歩けた」「新しいレシピに挑戦してみた」など、どんなに小さなことでも構いません。
達成感を味わうことで、自信がつき、次へのモチベーションに繋がります。

寝る前に今日できたことを振り返り、「これができた、今度はこれがしたい」など一日を振り返ってみましょう。
そうすることで次回の活動がより楽しみになります。

ステップ4:「行動の記録」で自分を客観視する

日記やメモ帳に、活動内容やその時に感じたことを書き出してみましょう。

  • 「何に喜びを感じたか?」
  • 「何が大変だったか?」
  • 「どんな工夫ができそうか?」

言葉にすることで、漠然とした感情が整理され、自分の興味や傾向を客観的に見つめ直すことができます。新たな発見や、活動の方向転換のヒントを得られることもあります。
また、記録をつけることで、自分がやったことがまとまって可視化され、達成感を強く感じることができます。

上手く書けなくても大丈夫。感じたことをそのまま、自由に書き出してみましょう。誰かに見せる必要はありません。

ステップ5:「変化」を恐れず、柔軟に対応する

高齢期は、身体状況や生活環境が変化しやすい時期です。一度見つけた生きがいが、何らかの理由で続けられなくなることもあるかもしれません。

しかし、そこで落ち込む必要はありません。生きがいとは、一度見つけたら終わりではなく、変化に合わせて育んでいくものです。 身体の変化に合わせて活動内容を調整したり、新しい分野に目を向けたりする柔軟な心を持つことが大切です。

「これも人生の経験」と前向きに捉え、新しい挑戦の機会と捉えましょう。あなたの経験は、新しい生きがいを見つけるための大切な土台になります。


「他者との繋がり」で育む、深くて豊かな「生きがい」

「楽しみ」や「生きがい」を語る上で、「他者との繋がり」は欠かせません。人は社会的な生き物であり、誰かと関わることで得られる喜びや充実感は計り知れません。

なぜ「繋がり」が重要なのか?

  • 孤独感の解消と心の安定: 会話をしたり、一緒に活動したりすることで、心が満たされ、孤独感が和らぎます。
  • 役割意識や自己肯定感の向上: 誰かの役に立ったり、グループの中で役割を担ったりすることで、「自分は必要とされている」という感覚が生まれ、自信に繋がります。
  • 情報交換や新しい刺激の獲得: 様々な人との出会いは、新しい情報や知識をもたらし、あなたの世界を広げます。
  • いざという時の助け合い: 困った時に相談できる相手がいることは、大きな安心感を与えます。

「量」より「質」!心地よい人間関係を築くには

無理に大人数と関わろうとしたり、苦手な付き合いを続ける必要はありません。
大切なのは、あなたが「心地よい」と感じる人間関係を築くことです。

  • 共通の興味や価値観を持つ人との出会いを大切にする
  • 挨拶や笑顔から始める、小さなコミュニケーション
  • 相手を尊重し、心地よい距離感を保つ

こうした心がけが、長く続く良好な関係を築く土台となります。

あなたのタイプ別!「繋がり」を見つける具体的な場所と方法

ここでは、あなたの性格や興味に合わせて「繋がり」を見つけられる場所や方法をご紹介します。

地域で探す:身近な場所で、気軽に交流を

  • 自治体や社会福祉協議会の活動: 高齢者向けのサロン、健康教室、ボランティア活動など、様々なプログラムがあります。まずは広報誌や窓口で尋ねてみましょう。
  • 地域の公民館やカルチャーセンターでの習い事: 手芸、書道、絵画、歌、ダンスなど、興味のある習い事を見つければ、同じ趣味を持つ仲間に出会えます。
  • 趣味のサークル、同好会: ウォーキング、ゲートボール、囲碁将棋など、地域の掲示板やインターネットで情報を探してみましょう。
  • 商店街や地域のイベントへの参加: 買い物や散歩のついでに、地域のイベントに顔を出してみるのも良いでしょう。

オンラインで探す:自宅にいながら、全国・世界と繋がる

  • オンラインコミュニティやSNS: 共通の趣味を持つ人が集まるオンライングループに参加してみる。顔出しが苦手な方も、文字での交流から始められます。
  • オンライン講座や習い事: 語学、パソコン操作、ヨガなど、自宅にいながら専門的なスキルを学べます。参加者との交流の機会があるものも。
  • ビデオ通話での家族・友人との交流: 遠方に住む家族や友人と、定期的にビデオ通話をする習慣をつけるのも良い繋がりになります。

「役割」を持つことで繋がる:社会との接点を持つ喜び

  • 高齢者向けの仕事やパートタイム労働: 体力や経験を活かせる仕事はたくさんあります。働くことは、社会との繋がりだけでなく、経済的な自立や達成感にも繋がります。
  • ボランティア活動: 地域清掃、図書館の整理、読み聞かせ、介護施設での補助など、様々な分野でボランティアが求められています。「誰かの役に立っている」という実感が、大きな生きがいになります。
  • NPO法人や福祉施設でのサポート: 自身の経験やスキルを活かして、困っている人を支援する活動です。
  • 家族の中での役割: 孫の世話を手伝う、家事の一部を分担するなど、家族の中で役割を持つことも大切な繋がりであり、生きがいになります。

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繋がりが苦手な方へのヒント:

  • まずは「聴く」ことから始めてみる: 無理に自分から話そうとしなくても大丈夫。相手の話に耳を傾けることから始めてみましょう。
  • 無理に自分から話さなくてもOK: 笑顔で相槌を打つだけでも、相手は「話を聞いてくれている」と感じます。
  • 少人数の場や、目的が明確な場所から試す: 大人数が苦手なら、少人数の習い事や、共通の目的を持った活動の場から参加してみましょう。

心身ともに健やかに!生きがいを支える日々の習慣

どんなに素晴らしい「楽しみ」や「生きがい」を見つけても、それを続けるためには心身の健康が不可欠です。日々のちょっとした習慣が、あなたの活動を支える大切な基盤となります。

  • 適度な運動: 散歩、ラジオ体操、ストレッチなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけましょう。血行促進や筋力維持は、活動的な毎日を送るために重要です。
  • バランスの取れた食事: 3食しっかり、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。体に必要な栄養素を摂ることで、活力を維持し、病気の予防にも繋がります。
  • 十分な睡眠: 心と体を休ませるために、質の良い睡眠を確保しましょう。睡眠不足は、気分が沈んだり、集中力が低下したりする原因になります。寝つきが悪い方には、日中の運動がお勧めです。
  • 定期的な健康チェック: かかりつけ医を持ち、定期的に健康診断を受けることで、体の変化に早く気づき、安心して活動を続けることができます。

元気に生きるためのコツと注意点をまとめた記事はこちら;
元気な高齢者の秘訣とは?健康で長生きするための習慣と陥ってはいけない落とし穴を年代別に解説!


まとめ:あなたらしい「楽しみ」と「生きがい」を育むために

この記事では、高齢期における「楽しみ」と「生きがい」の重要性、そしてそれらを見つけ、育むための実践的なステップと心理的サポート、さらに「他者との繋がり」の重要性についてご紹介しました。

「生きがい」は、誰かに与えられるものではなく、あなた自身が日々の生活の中で見つけ、育んでいくものです。焦らず、楽しみながら、自分だけのペースで、小さな喜びや、心地よい繋がりを大切にしてください。

生きがいを見つけることで、何歳であったとしても日々は華やかで活力にあふれるものになります。
この記事が皆様の元気ではりのある生活の一助となれば幸いです。

おわりに~まごともの紹介~

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本記事では、高齢者の「楽しみ」と「生きがい」の見つけ方についてステップごとに紹介してきました。
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