高齢者の方と一緒に暮らしている方、その話し相手をするのに 困っていませんか。聞いてあげたいけれど時間がとれない、何度も同じ話をするので対応に困ってしまう、話が長くて疲れてしまう…。
でも、高齢者の方は、話し相手を求めています。誰でも嬉しいことや楽しいことがあったら誰かに話したいと思います。高齢者の方でも同じことです。
しかし、一人暮らしの方や、二人暮らしでも一方が病気がちだったりすれば、なかなか会話をすることができない場合があります。高齢者の方が会話を楽しみ生き生きとした生活を送るためには、どうしたらいいのでしょうか。
今回は高齢者の話し相手について考えてみましょう。
高齢者の話し相手はなぜ必要?

高齢になると、外出が困難になり一人で家にいることが増えます。家族がいても、共働きの家庭ならば 日中は留守番ということが多いですね。
ごく一部の人を除き、誰にとっても長時間誰とも話をしないでいるということは決して楽しいものではありません。
高齢者の方々からはこんな声も
60代女性:
「うっかりすると一日中誰とも話をしないし、自分の声を聞くこともなく終わってしまう日もあるのです。だから、できるだけ毎日誰かに電話をかけて話をします。それもできない日は一人で声を出して歌を歌ったり、本を読んだりしています。」
70代男性:
「誰かと話をしたいから、集金の人でも配達の人でも家に入ってもらって、話をするようにしている。」
80代女性:
「話す相手がいないと寂しいので、自分が通う老人ホームに来てくれた方にはよく来てくれましたね。また来てくださいね。と挨拶をしている。」
誰かと話をしたい、話を聞いてもらいたいと思っている高齢者の想いが伝わってきます。
そもそも人間は誰かと交わりながら生活するようにできています。
ですから、高齢者の方がより心豊かな生活をするためには、話し相手が必要なのです。
高齢者の家族や親族、友人が話し相手になれる?

高齢者の方にも話し相手が必要だということが分かりましたが、では 誰が話し相手として適当でしょうか。
まずは、家族や親族、友人などが思い浮かびます。それぞれのケースで考えてみましょう。
家族
大家族で高齢者が一人で留守番をすることは少なく、いつでも誰かが話し相手をすることができれば理想的です。
しかし、家族の中には仕事や勉強、趣味の活動など非常に忙しい毎日を送っている人が多いでしょう。
高齢者の方の食事や入浴などのお世話はなんとかできても、話し相手をしている時間はないという家庭が多いのではないでしょうか。
家族がある程度時間が取れるとして、高齢者の方は物忘れが多くなり、認知症の傾向も出てくると、同じ話を繰り返すことが多くなります。
また「○○だったらいいのにな」という気持ちから、まるで現実味のない空想話をすることもよくあります。
そうなると、「もうその話は聞いたよ」とか、「そんなウソみたいな話はやめよう」などと、ちょっときつく言ってしまうこともよくあることです。
10年以上高齢の両親を介護していた人は、「おじいちゃんの話を聞くときは、右の耳から左の耳に聞き流すようにしていました。」と言っています。
毎日かもしれません同じ昔の手柄話をされたのでは、聞く方もいい加減嫌になり右から左へ流すとしても無理のないことかもしれません。
家族がいても、高齢者の方の希望通りに 初めて聞くような感動をもって話を聞き、親身になって返事をするようなことは難しいことです。
親族や友人
高齢者の方が社交的な人で、友人知人が多いと、訪ねてくれる人もいるでしょう。
自分一人では 出かけるのが難しくても、来てくれる人がいるならありがたいことです。
趣味の会などのお仲間なら、お互い同士良く知っているので話も弾みます。
話題も共通しているので、話の内容も誰かが一人で喋りまくるということも少なく、健全な会話が期待できます。
高齢者の方も、楽しくおしゃべりができるので、ストレス発散になります。
私の母は、大正琴を習っていましたが、病気で療養中はお仲間の人たちが訪ねて来てくれました。兄夫婦は二人とも働いていたので日中は母が一人ということもありましたが、お友達が来てくれたことで良い気晴らしができたことはとても幸いでした。
遠方に住む息子、娘、親戚などが訪ねるのもありですね。
時々訪ねてくる人ならば、高齢の両親が繰り返しする同じ話も、ある程度新鮮な気持ちで聞けるし、年に数回だからというので忍耐して聞いてくれることもあります
やはり誰かが来て、話し相手をしてくれることは高齢者にとってはとても大事なことなのですね。ただ、毎日とはいかないのがネックです。
その場合、直接訪ねることができなくても、電話で話をするのもある程度効果があります。遠方に住んでいて、毎月訪ねるのは無理な人でも電話で話すことはできます。
友人は60代でご主人が病死し、一人暮らしになりました。まだ体が不自由ということもないので、一人暮らしを続けていますが、心配した娘さんが毎朝出勤前に「お母さん、今日はどう?変わったことはないの?」と電話をしてくれるのを楽しみにしています。
そうしたちょっとした会話でも、自分のことを心配してくれているのが分かるのは嬉しいものなのですね。
家族や親族、友人が高齢者の話し相手になれないならどうする?

家族や親族、友人などと交流できる機会が多く、話し相手が十分にいるのであれば、それはとてもいいことです。
しかし、必ずしも家族親族、友人などが話し相手をすることができない場合もあります。
電話ならできるといっても、高齢になると電話の操作も難しくなることも考慮しなくてはなりません。
そんな場合に、家族や友人以外の人で高齢者の話し相手になってくれる方はいるのでしょうか。
公的サービスを受けることや民間のサービスを含めて、どんなサービスがあるか紹介します。
デイサービスや訪問ヘルパー
高齢者の方に どこか体の不調や認知機能の衰えがあるならば、かかりつけのお医者さんなどに診てもらって、介護認定をしてもらうことができます。
介護認定が受けられれば、デイサービスへ通ったり、ヘルパーさんを頼んだりできるようになります。
デイサービスならば、比較的元気な高齢者の方々と一緒に歌を歌ったり、工作をしたりする活動をすることができ、一緒に食事をすることもできます。
そのなかで、気の合う人と会話を楽しむこともありますね。
介護士の人も「今日は元気そうですね。」とか「御出身は東京だったんですってね。」といった気軽な会話をしてくれる方もいます。
また、家にヘルパーさんが来てくれるのも助かります。
身体的なケアのほかにも掃除や洗濯もやってもらえます。
ヘルパーさんは、たいていローテーションで同じ人が同じ曜日に来てくれるので、関係性ができてこれば通常の挨拶のほかにも、日常的な会話や趣味についての話をすることもあります。
誰かが来てくれるということは生活にリズムができるし、ある程度の会話もできるので、高齢者の方の生活に張りができることは確かです。
ただし、残念ながらヘルパーさんは高齢の方の体のケアが中心で、それに付随することはやってくれますが、人手不足ということもあり、じっくりとお話を聞くという余裕はありません。
高齢者のためにより相応しい話し相手を探すなら
公的サービスは、サービス中に話し相手になってくれることはあっても、サービス内容としては高齢者の話し相手は含まれていません。
そうなると民間のサービスを探すことになります。民間のサービスには多少お金はかかりますが、色々な面で良い話し相手を探すことが可能です。
民間のサービスのメリットとしては次のようなことがあります。
・身内と違って、民間サービスのスタッフなら高齢者の話が新鮮に聞こえるので、親身になって聞いてくれます。
身内だと「またあの話?」というように慣れっこになってしまい、興味を示すことは難しいので、どうしても右から左へ流されてしまいます。
しかし、民間サービスのスタッフなら、初めて聞く話も多く、会話自体を楽しんでできる方も多いです。
高齢者の方もこのような聞き手がいれば、さらに会話が弾みます。
・民間のサービスで働く方も高齢者の方のお話を聞いて興味を持ったり、その知恵に学んだりするところがある場合も多いです。
高齢者の方のお話には、同じ話で退屈するという一面もありますが、今までにない経験を垣間見ることもあります。
ある老人は雪国育ちで小学校に行くのにスキーを履いて行ったということですが、聞いた人は、「えーそんなことができるのですか。」と驚きました。「そのころ、スキーはどこで買ったのですか?」「家で桜の木を切って作ったのですよ。」といった話で大いに盛り上がりました。
・高齢者が何度も同じ話をしたとしても、忍耐をもって聞いてくれます。
身内だと、同じ話を何度も聞くことはやり切れないと思うことが多いですが、民間のサービスは、そこは仕事と割り切って忍耐をもって何度でも聞いてくれますから、高齢者の方は大満足です。
・高齢者自身も話し相手してもらい、さらに若い方と交流できると、それだけでも活気がでます。
最初は知らない人が家に来ることに積極的になれない人が多いですが、一旦慣れれば自分の話に耳を傾けてくれる人がいることは、嬉しいことです。
特に若い人にとっては、世代が離れている分、高齢者の方のお話は貴重で興味深いものになり、より良い話し相手となりうると思います。
介護サービス以外の民間の話し相手サービス
「まごとも」の利用
- 2500円/時間+500円/回の料金設定
- 家まで来てくれるので移動の必要なし
- 若者と高齢者のマッチングサービスなので若者と関わりたい方向け
- 一回でも継続でもどちらの利用も可能
「ココナラ」の話し相手サービス
- 電話相談:100円/分 など
- 専門のカウンセラーとの対話
- 24時間利用可能
- プライバシーが完全に守られる
プロのカウンセリング
- 1回5,000〜8,000円(50分)
- 心理的なサポートも受けられる
- 専門知識に基づいたアドバイス
- より深い自己理解が可能
民間の話し相手サービスではこのようなものがあります。
こうしたサービスでは、介護がメインではなくおしゃべりがメインのサービス内容となっているので、話だけを聞いてもらいたいという方には最適です。
まとめ
今回の記事では高齢者の方にとっての話し相手の探し方やサービスを紹介しました。
高齢者の方にとって、話し相手はとても重要で、認知機能の維持という観点からも人とコミュニケーションをとり、会話することは大事です。
しかしながら家族や友人が忙しく、なかなかそういった話し相手に恵まれないという方も多いというのが現状です。
そういった場合には、賢く外部サービスを利用してぜひ他人と会話する機会を作りましょう。
人とのコミュニケーションはいくつになっても、元気に生きるためには欠かせないものなのです。
おわりに~まごとも利用のすすめ~

本記事の中では、自分に 高齢の親の話し相手をする余裕がないときでも、ふさわしい話し相手になるような人に来てもらえるサービスの一つとして『まごとも』をご紹介しました。
『まごとも』は、学生がシニアのもとを訪問し、お出かけやスマホの支援をしたり、話し相手になったりするサービスです。
エネルギーを持った若者との交流でその活力をシニアの方にも受け取っていただき、笑顔で前向きに日々を過ごせるようになります。
実際にまごともをご利用いただいたシニアの皆様からは、「元気がもらえた」「楽しかった。ありがとう」といった声を頂戴しており、心から楽しかったと思える時間を提供しています。
また、ご家族の方に安心していただけるように、訪問後には写真付きの活動レポートをお送りしており、「親の楽しそうな顔が見れて嬉しい」「親がポジティブになった」など、嬉しい声を頂戴しています。
「最近おじいちゃん・おばあちゃんの元気がなくて…」とお悩みの方、ぜひ一度まごともを利用してみませんか?
まごともについてもう少し詳しく知りたいと思った方は、ぜひ以下の公式ホームページをご覧ください。保険や若者の教育体制について、詳しく記載してあります。
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